ビジネス課題
1992年に設立されたスケッチャーズは、4,500以上のスケッチャーズ店舗を持つ74億ドルの企業に成長しました。スケッチャーズのグローバル事業は多様で複雑であるため、内部監査チームは財務、業務、規制リスクの管理を含むコーポレート・ガバナンスの取り組みに重点を置いています。
同チームは、財務報告に関する内部統制、業務監査、デジタル制御レビュー、企業リスク管理、不正リスク評価を担当しています。会社の成長に伴い、内部監査チームは会社が直面するリスクへの対応が困難になっていました。
「私たちは、重要なビジネス・プロセス、リスク、管理体制、監査プログラム、テスト計画を十分に理解していました」と、スケッチャーズの内部監査担当バイスプレジデント、Ashwat Panchal氏は言います。不足していたのは、少人数のチームが低・中度のリスクに即座に対応し、高リスクの活動に集中できるようにする方法でした。
スケッチャーズは、従業員がオンラインでリスク領域を確認できる自動化されたアクセス制御テストを備えた、クラウドベースの財務リスク・コンプライアンス・システムを探していました。
新しい地域に進出する際、スケッチャーズは現地の規制を遵守しなければなりません。Oracle Risk Managementは、グローバル事業全体のリスク軽減を支援しています。
スケッチャーズがオラクルを選んだ理由
長年のオラクルの顧客であったスケッチャーズは、オラクルがバックオフィス業務の迅速化、リスクの特定と軽減に役立つことを知っていました。また、企業コンプライアンスに一貫性を持たせ、企業戦略と整合させることができることも知っていました。同社幹部は最終的に、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP) アプリケーション・スイートの一部であるOracle Fusion Cloud Risk Management and Complianceの導入を決定しました。
成果
Oracle Risk Managementシステムの導入後、スケッチャーズは電子ペーパーとワークフローを導入して監査評価を記録し、強化が必要な分野を監視しています。「もしこの製品を導入していなかったら、出張が75%ほど増えていたことでしょう。オラクルでは、ワークフローやドキュメントのリポジトリ、そしてテストを活用し、オンラインでレビューできます。やろうと思えばスマートフォンでもできるんです」と、Panchal氏は言います。
同氏は、Oracle Risk Management Cloudの実装の基礎となる、ベストプラクティスのマスターライブラリを使用してプロセスを開始しました。このプロセスは、数か月や数年ではなくわずか数週間で完了し、今では新しい地域の立ち上げと稼働が簡素化され、どこからでも管理できるようになりました。新しい地域については、Panchal氏は現地の事業部門と協力して高リスク領域を決定し、何を、どのようにテストするかを決定してます。
「今では、より重要な問題に時間を費やせるようになりました。たとえば、その地域の主要な競合他社はどこか、どのような製品が売れているのか、その国で直面しているロジスティクスの問題は何か、などです」と、Panchal氏。
お客様について
1992年に設立されたスケッチャーズは、アスレチックシューズとカジュアルシューズを中心とした米国第3位のフットウェアブランドです。卸売部門と直販部門を持つ同社のコレクションは、約180の国々と地域で販売されています。グローバル事業の運営は、完全子会社、合弁パートナー、販売代理店のネットワークを通じて行われています。また、スケッチャーズは、世界中の恵まれない子どもたちに1,600万足以上の靴を寄付してきました。