野村総合研究所、OCI Dedicated Regionを導入し、顧客向け金融ビジネスプラットフォームを稼働

野村総合研究所、OCI Dedicated Regionを世界で初めて採用し、投資信託窓販向けソリューション「BESTWAY」、および資産運用ソリューション「T-STAR」などの金融ビジネスプラットフォームを稼働。顧客のDX(デジタル・トランスフォーメーション)改革を推進。

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OCI Dedicated Regionを自社データセンターで稼働させることで、ミッションクリティカルなプラットフォームに求められるSOC2レポートが提供できるだけではなく、高い可用性を維持しながら、より機敏に、かつ、統制とガバナンスの確保が可能となります。

竹本 具城 氏株式会社野村総合研究所 専務執行役員 IT基盤サービス担当 (当時)

ビジネス課題

NRIは従来、顧客向けのミッションクリティカルな金融ビジネスプラットフォームアプリケーションを、専用のデータセンター環境にある自社のプライベートクラウドで運用していました。

NRIは顧客の需要の変化に応じてキャパシティを増減させる、新しいテクノロジー機能が登場したら迅速に追加する、新しいプロジェクトが始まったらすぐに開発者を新しい環境に投入する、信頼性の高い効率的なディザスタリカバリ・システムを構築するなどのクラウド・コンピューティングがもたらすこれらすべての利点を求めていましたが、同時にコンプライアンスや金融統制上の理由から、自社データセンター内に置くことも必要でした。NRIは、このような課題を解決し、金融市場で急速に変化する顧客ニーズに競合他社に先駆けて価値を提供できるOCIを採用しました。

OCI Dedicated Regionは、自社データセンターで稼働するため、高度な金融統制が可能です。また、ISMAP登録により、日本政府のセキュリティ基準を満たしたクラウドサービスでもあります

野村総合研究所がオラクルを選んだ理由

OCI Dedicated Regionは、NRIの自社のデータセンターで稼働させることができるため、NRIのコントロール下での運営が可能となっています。そのため、NRIがこれまでSOC2やFISC等を基準に金融業界向けに整備してきた高度な統制化での管理を維持し、アプリケーションレイテンシに関する厳しい条件も満たすことができます。

また、OCIはISMAPへ登録されており、日本政府が求めるセキュリティ基準を満たしたクラウドサービスとしての提供が可能となっています

NRIのコントロール下でOracleがクラウド運用をしてくれることにより、NRIのテクニカルリソースを戦略分野にシフトできるだけでなく、OCIのクラウドネイティブ機能によりDX戦略推進のサービス開発が可能となりました

結果

2020年9月の東京リージョンのスタートから、順次金融ビジネスプラットフォームが稼働しており、2025年までには移行したいと考えています。また、2021年の10月にはDRのための2番目のサイトも稼働させました。どちらのサイトも NRI の統制下で安定的に Oracle が運営しています。また、最新のハードウェアが準備されたOCI上では、NRIのプラットフォームサービスの約60%の処理でパフォーマンス向上がみられました。らに、Exa CloudのCPUスケーリングを活用することで、効率的なリソース管理ができています。

NRIのビジネスにおける競争優位性ということでは、Oracleがクラウド運営を担ってくれることでテクニカルリソースをDXなどの戦略領域にシフトすることが出来るようになりました。また、OCIが提供しているクラウドネイティブな最新のPaaSは、顧客向けにDX戦略推進に寄与するサービス提供を可能にしてくれています。

公開日:2023年12月18日

お客様について

NRIは日本を代表するコンサルティング&ITソリューションプロバイダーです。 NRIはミッションクリティカルな金融ビジネスプラットフォームを稼働させるためにOCI Dedicated Regionを活用している世界で最初のグローバル顧客です

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